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【本日のSS】きよしこのよる

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    メリークリスマス!!皆様、素敵なクリスマスイヴをお過ごしでしょうか?
    かくいう雪乃はすでにクリパも二回行い、今日は1月末に控えている引っ越しの為の準備に紛争しておりました。


    なので、今日はクリスマスってイメージは皆無(笑)


    この、赤と緑、青と白の神聖さを感じる配色も明日で見納めかと思うと、少し悲しいものです。こう…クリスマスの為に何かしないといけない気になるのは、何でなんでしょうね?


    そんなわけで、本日のテーマは『聖夜』
    ずっと、クリスマスの奇跡的な優しいお話を書きたかったので、頑張ってみました(`・ω・´)


    次ページ、SS
    夜の帳が降りる中、ほんのりと淡く輝く雪が、音もなくしずしずと舞い降りる。
    聖なる夜。全世界の子ども達の願いを背負うサンタクロースが、夢を届ける奇跡の夜。明くる日の朝に迎えるであろう喜びに弾む胸を何とか鎮め、眠りにつく子ども達。
    目を覚ませば、きっと皆が笑顔でいっぱいになるだろう。そのはずだった。しかし。

    少年は、自分の枕元に置かれた美しい箱を前に、大きくて無垢な瞳から大粒の涙を溢したのだ。
    母親も父親も、よもや我が子がサンタクロースからのプレゼントを前にして泣きじゃくるとは思いもしなかった為、非常に驚いた。嬉し泣きかとも思ったがそれも違い、何と言うのが正解なのかと途方に暮れる。

    ―――サンタさんは、ぼくのお願いをきいてくれなかったんだ

    少年の涙ながらの訴えに目を丸くする両親は、労るような優しさを以て訊いた。

    ―――サンタさんからプレゼントをもらえたのに、どうして?
    ―――ちがうの。ぼく、プレゼントはいらないって言ったんだ
    ―――プレゼントはいらない?どうして?
    ―――ぼく…おとうさんとおかあさんに、プレゼントをあげてってお願いしたの…

    ぐす、ぐす、とはなをすする少年は、涙にとられながらも告げた言葉に、両親は二人揃って息を呑んだ。
    しかしそれに気がつかず、少年は続ける。

    ―――おとうさんとおかあさんにも、サンタさんにプレゼントをもらってほしかったの

    両親とも、少年の言葉に顔を見合わせた。そして、目だけで語る。
    私達の息子は、こんなにも優しい子に育ってくれた。
    両親の顔に浮かぶ感情に気づかず泣き続ける少年を、彼らは優しく抱きしめた。ぽん、ぽん。
    両親の手が少年を慰めるように軽く叩く。

    ―――大丈夫よ。私達も、ちゃんとサンタさんにプレゼントをもらったから
    ―――ほんと?
    ―――いや、今のままではもらったことにならないかな
    ―――え…?
    ―――君が、サンタさんからのプレゼントを見て、笑ってくれないとね

    父親の大きな手が、少年の頭をそっと撫でる。まだ赤ん坊だった時の柔らかな感触を思い出し、成長を感じて笑みを隠せない。

    ―――メリークリスマス。我が愛しの息子


    【全ての人達に、メリークリスマス】
    オリジナル

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      • 2019.05.26 Sunday
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